情報の遮断で能力が開花する?

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村上春樹の「ノルウェーの森」という小説の中にこのような一説があります。
   

“”僕がまだ若く、その記憶がずっと鮮明だったころ、僕は直子について一行たりとも書くことが出来なかった。


結局のところ、文章という不完全な容器に盛ることが出来るのは、不完全な記憶や不完全な思いでしかないのだ。


そして、直子に関する記憶が僕の中で薄らいでいけばいくほど、僕はより深く彼女を理解することが出来るようになった“”

人間はよりリアルになればなるほど、想像力(創造力)を失うのではないでしょうか?


僕は最近、スマートテレビを購入しました。


スマートテレビでは、YOUTUBE、ネットフリックス、アマゾンプライムと色々なコンテンツを簡単に楽しめちゃうので、子どもたちは大興奮です(笑)


特に僕が普段から見ているYOUTUBEは4K映像の海外お散歩動画です。


これは普段からスマホでみていましたが、テレビでみるとさらにリアルを感じてしまいますね。


本当に、映像や音声を含め、まさにそこにいるかのような錯覚に陥ります。


でも、そのリアルが、残念なことに、僕の「ワクワク感」をそぎ落とし、そこに「行きたい」という気持ちを奪っていくんです。


情報が乏しく、未体験の方がなぜか「ワクワク」するんですよね。そうです、旅行前のあの感じです(笑)


最近の、若い子たちは何でもリアルになり過ぎているかもしれません。


今の40代以上の年代の人間は情報が乏しくリアルじゃなかった。


だから、勝手に、誰かにあこがれたり、旅行、仕事、恋愛などの良い部分だけを想像し、その体験を心底求めました。


だからこそ、活力があったし、夢もありました。


僕は情報というのは便利な道具ですが、多すぎると意識が漏れて、人間のエネルギーをそぎ落とす側面もあると思います。


お金はエネルギーという言葉もあるように、エネルギー漏れは、僕たちの人生を輝かすことはできません。


実際、これだけ情報量が増えたのに経済はよくなっていないんですよね。


そして、あらゆることが合理的になり、余白がなくなり、閉塞感を感じる。


僕は「余白=豊かさ」だと思うんです。


時間の余白があるからこそ、心を落ち着かせられる。


空間の余白があるからこそ、そこに大事なものが流れ込む。


トレードも同じだと思います。


だから、僕はトレーダーは出来るだけ情報を遮断したほうが良いと思うんです。


そうすれば、必要以上の迷い、恐れはなくなります。


余白がないと創造性を失ってしまいますから。


余談ですが、僕はこう思うんです。


たぶん、たぶん、ですけど、幼稚園児にトレードをさせた方が良い結果になるんじゃないかと、、、(笑)


トレードって、そのバランスが難しいですよね(^^)


今日はここまで。